長野

■戸隠
■飯山


戸隠

■序
■戸隠人神社中社
■宝光社
■鏡池
■そば
■みやげ

 

戸隠といえば戸隠そばは知っているがどんな場所かというイメージはなかった。
実際に行ってみると、なぜ戸隠という名前がついたかなんだか想像してしまう。長野から車で向かうと、途中七曲がりの坂というカーブばかりが続く坂が現れる。 夏の暑い時期、その坂を抜けたとたんに気温が急に下がって(明らかに涼しく感じる)、別世界に突入した気分になる。 その道は時によっては霧に包まれて隠された集落のイメージが湧く。戸隠へは坂を越え、まだしばらく走る。
歴史的にも古く、奈良、京都の都に時代から都と交流をもっていた山の中の集落。 天照大神が岩屋へお入りになって隠れた扉を天手力雄命が下界にえいっと投げた場所が戸隠だったといわれている。 戸隠には鋭角の険しい戸隠山があり、修験道が行われてきた霊地としても知られている。
基本的に食物が豊富にとれる所でないが、冬は寒さのため逆に野菜は糖分を貯えおいしくなるという。 忍者の資料や古い大木があったり、またそばは絶品においしい所。温泉も一ヶ所ある。

 

戸隠神社中社

元々は寺だったものが、明治の神仏分離に合わせて寺を廃止する動きが全国に出た事から神社と成った。
みやげもの屋や旅館が並ぶメイン通りの上部にあってこの地帯の核になっている。(このメイン通りは車がびゅんと通り、 アスファルト敷でちょっと味気ないのが、町並みの雰囲気を遮って惜しい。)



木の茂る急な石階段を登ると社殿がある。社殿の天井には河鍋狂斎の書いた龍の墨絵が再現して描かれている。 05年で4回目の薪能が8月6日頃に開かれる(有料)。神社裏に大きめの駐車場あり。

 

宝光社

 戸隠神社は大きく奥社、中社、宝光社の3社からなっている。一番標高の低い位置にあるのが宝光社。 ここは段数の多い階段をずっと登っていく。両脇に大きな杉の大木がそびえ立ち、威厳のある参道になっている。

 

 

鏡池

人口的に作られた池。静かな所でまわりの山々を見渡せる。 

 

そば

このあたりではそばの量の単位(ひと束)を「ボッチ」と言って、基本の量が5ボッチ。週末等に行列が出来るのが戸隠神社中社の前にある 「うずら家」。 テーブルにはそばについてのまめ知識コラムの紙など置かれていて、興味深い。



ほかにもそば屋さんはたくさんあって、それぞれそばの量感やコシ、つゆなどが少しづつ違う。地元の人に聞くと、お勧めの店を教えてくれたりする。 自分が行った所では戸隠神社をさらに坂をあがった奥にある「極楽坊」という所もおいしかった。そばの量がちょうど良く、あっさりとしていた。

 

みやげ

戸隠の土産屋さんには竹細工屋さんがあちこちに出ている。山では細めで良くしなる根曲がり竹が豊富にとれる。
そばのざる、 手籠など丈夫で美しい。竹を同じ厚みに裂くところから手作業で作っているそうです。




飯山

■序
■寺めぐり
■伝統工芸品(仏壇、和紙)

 

 

飯山は「雪国の小京都」と呼ばれる寺の多い城下町。 上杉謙信が川中島合戦の拠点として築城した飯山城跡がある。

観光で来る場合、おそらく飯山だけでなく、近くの野沢温泉・木島平・スキーといった目的と共に訪れる所なのかと思われる。 けれど飯山市内の3地域が「遊歩百選」に選ばれているというだけあって、のんびりと歩いて日本の原風景を楽しむ事が出来るのどかな場所で、 派手さはないけれどなんだか味のある所でした。。



また車で少し行った所には「阿弥陀堂だより」 (小泉堯史監督)という映画の舞台となった場所がある。 映画のために作られたセットの阿弥陀堂がそのまま残っている。  

 

寺めぐり

愛宕町雁木通りを中心にお寺が集まっている。「寺めぐり遊歩道」と書かれた看板つたいに細道を歩く。 寺自体は京都の寺の趣きとは違って、茅葺きだったり、小さめのお寺達が続いている。




ゆるい坂道の遊歩道を歩いていると、尾道の雰囲気も思わせるのだけど、それよりも地味。 けれど山沿いの土道、草木や花のある道、民家の横等を歩いているとノスタルジックになって来る。それが面白い。



途中でこんな暖簾を見かけて奥へ入ると和紙の店だったりも。。



江戸時代の臨済宗の名僧、恵端禅師(正受老人)の正受庵もある。現在本堂が改修中で、見れずに残念。



屋根の茅葺きから壁、全体を修復中でした。右下写真は壁に使う土を土地の土を寝かせている所だそうです。



寺めぐりの中でもいいやま七福神といって、七福神のいるお寺を巡ってご朱印を集めるコースもあり。

伝統工芸品(仏壇、和紙)

飯山の和紙、内山和紙は、かなり丈夫で、持ちが良いので有名。
そして、仏壇が有名で、京都の流れも組んでいるそうです。愛宕町雁木通りは店のほとんどが仏壇屋さんの並んでいる通りで、 伝統工芸の店がこんなに集合して受け継がれている場所を最近見られない気がして、圧巻でした。(写真ぼけてます、、)