スイス

■クール地方 Chur


クール地方 Chur

■序
■ベルニナ線(レーティシェ線)
■クールChur
■Sumvitg(ヴェネディクト教会)
■Vals(温泉)
■宿泊
■旅の費用

   北イタリアの小さなリゾート地コモからスイスの東南の街クールへ。スイスは始め行く予定がなかった為ガイドブックを持っていなかった。
イタリアの駅にある自動券売機は時刻検索、値段検索ができる。出発地や目的地を入力していくと、乗換駅、時間等が画面に出る。トーマスクックを持ち歩かなくても事前に駅で調べる時間があればオッケー。しかし検索できるのは基本的にイタリア国内のみなので国境を越える場合は困る。チューリッヒ回りで行く線は高そう。他の行き方を聞くのに窓口でうまく通じなかった。地球の歩き方ヨーロッパの鉄道マップをちぎって持ってきていた。一度少し南下し、東北イタリアの街Tiranoまで行くとChurに続いていそうだ。とにかくTiranoまで行ってみる事にした。 朝7時28分Como発11時Tirano着。小さな駅だった。降りると「St. Morite,Chur→」の看板があり、スイスの国の十字架マークを発見。
すぐ向かいにあるスイス鉄道のTirano駅に向かった。そこでは国境をこえるのでパスポートもチェックされた。駅にはカタカナでティラノと書いてある木看板を発見。 箱根登山鉄道寄贈と日本語で書いてある。後で知ったのだがこのTiranoーSt. Moriteまでのベルニナ線はなかなか好まれる線で、箱根登山鉄道とは姉妹鉄道になっているらしい。

 

ベルニナ線(レーティシェ線)

  

Tirano-Chur間の切符は安くはなかった。スイス鉄道は基本的に高い。本来ある程度計画があるならレイルパス等を利用した方が良い。車両はすいていて私の他あと2組のカップルだけだった。車内は清潔で気持ち良い。窓際にはレーティシェ鉄道の路線図がかいてあり、標高も記してある。どんどん山を登って行くのがわかる。途中であらわれる湖が、登るたび小さくなっていく。青い山々、広原、雪の残る景色、木造のちいさな家、スイスの世界!右や左に現れる美しい景色をみるのに、皆車両の中を行ったり来たりしている。

 

 

Chur

Churには16時すぎに着いた。目的はここからまた電車を乗り継ぐValsだったが、無理するのはやめて今日はここで宿を探す事にした。 この街はスイスで一番古い街。ロマンシュ語というスイス特有の言葉ももっている。又アルプスの少女ハイジの山小屋をめぐるハイキングコースはクールを拠点とするようだ。 そのハイキングは日本人観光客が多いらしい。

 

 

Sumvitg ベネディクト教会)

 

建築家の教会を見に行くために無人の駅Sumvitgzに降りる。高い緑の山が両側にそびえ、平地のほとんどない明るいのどかな場所。羊の首の鐘がからんからんとなる。 Benedetzの看板を頼りに30分程山道を歩き続ける事は暑かったこの日にはつらかったが、景色を見ながらのハイキングは貴重だった。 基本的に舗装された一本道なのでわかりやすい。登りつめた所に本当に小さなヴェネディクト村があって、人々が暮らしている息吹がある。 そこにこの小さな教会がある事に感動する。

 

 

Vals(温泉)

SumvitgzからIlanzへいったん戻り、温泉行き(Therme Vals)のバスに乗り換える。このバスはレールパスが使えるらしい。 バスは山道を奥へ奥へと入って行く。谷間に小さな木造の石葺きの屋根の村々が時折現れる。どこまで奥へ行くんだろうと思う。 秘境へ入った気分。
ホテル、温泉の開いている期間は毎年6月下旬から4月で少し変わるのでHPで調べておいた方が安心。。 また宿泊客用に水曜日と木曜日夜はナイトスパがある。
いよいよテルメへ。 地元の切石を積んだデザインで統一され、開口部から自然光がもれる暗めで神聖なスパ。空間の中に柱的役割もしている小部屋がいくつもあって、 中に入るとそれぞれ趣向をこらした小さなスパエリアになっている。日本式熱めの湯。花風呂、天井の高い部屋、デッキチェアの休憩ルーム、と楽しめる。 屋外にも温泉が続く。

    

 

宿泊

□Freieck Chur (Chur)
クールのホテル。部屋は広めで内装はかわいいというよりはシティホテルぽいちょっとこぎれいな感じに近い。 部屋以外の雰囲気はヨーロッパぽくて良かった。朝食もたくさん食べる事ができる。1泊85SHF(04年6月現在)朝食付き。
Reichsgasse 44/50 CH-7002 Chur

□Therme Vals
Valsホテルは別館の客室約70ユーロとデザインルームTemporaries260SHFの部屋。季節、人数によって値段は異なる。 ここでは思いきりぜいたくして後者の部屋へ。後者はスパの料金も含まれていて、客室でバスローブに着替え地下のスパに行くようになっている。 また朝食は庭の見える広いホールでとる。ビュッフェスタイルだが、種類も豊富でぜいたく気分満喫。。やっぱりスイス。パンがおいしかった。 夜ロビーのラウンジのビールは5SHFと安い。
Therme Vals CH-7132 Vals

 

旅の費用

単位:SHF
滞在1泊2日
Ilanz駅荷物保管サービス3.0
Chur-Ilanz鉄道代14.2
Ilanz-Sumvitz往復鉄道代22.0
Ilanz-Valsバス11.4
ホテル260
ビール

315.6
食事は朝食の残りと人からのお恵みでしのぐ。。